鬼畜會|人畜無害な“鬼畜”の集まり
グループでもコミュニティでも、ビジネスライクな関係を除いた多くのそれは、似た感覚を持った人間の集合体であると思う。共鳴するものが多ければ多いほど、その結束は強くなるし、かけがえのない間柄になっていく。強靭になったその群れで慈善活動を始める場合もあれば、逆に犯罪を犯す場合だってある。感度の高さや方向性で、それはどうなっていくかはわからないのだ。今回紹介する彼らのチーム名は『鬼畜會』なんて、あからさまにどうしようもないネーミングだけど、鬼畜なのに人畜無害で、ひたすら仲間とくだらないことをやっていこうっていうハッピーな人間が集まっている。それに、実はここが一番大事なところなんだけど、本当のバカはバカができないんだよ。知ってた?
HDM:………それで、みなさんはいったい何をする集団なんですか?喧嘩とSEX以外で言うと。
清美會長:いやいやいや(笑)。
別府副會長:ちょっとちょっと(笑)。取り敢えず、これだけは言わせて!喧嘩は絶対にしない。
HDM:それならSEXだけですね。
別府副會長:え?う、うん…。鬼畜とは言え、人に危害を加えるようなことは絶対にしちゃダメなんです。それが僕たちのルールなんです。鬼畜であるのは、女の子に対してだけです。
HDM:ちょっとちょっと、最低じゃないですか(笑)。
清美會長:あ、いや、ちょっと誤解を招く言い方をしてしまったんやけど(笑)。鬼畜の意味はね、昨今は女の子に対してだらしない男子が多いじゃないですか。いわゆる「草食系」と呼ばれているアレね。そんなものはクソだぞと。男はこれから「鬼畜系」でないとアカンという、これは僕たちから発信する男らしさを象徴する新しいジャンルなんです。
HDM:肉食系でもなく、これからは鬼畜系だと。
清美會長:「女の子のことが大好きですよ!」というのを堂々と体現していこうという集団ですね。
別府副會長:俺なんか女の子とエレベーターで2人になったら顔舐めるし、右手で女の子のお尻触って左手で別の女の子と手繋いだり、ここでは言えないこと山ほどしてますからね(笑)。
HDM:なるほど…鬼畜ですね。でも今回撮影したみなさんの写真を見る限り、鬼畜というよりかなりアブない人たちに見えますよね…。
清美會長:一応ね、ヴィジュアル的には「イカつカッコいい」のを目指していこうと。でも、こんなに真剣に答えてはいるものの、つまりギャグみたいな集団なんですよ。気の合う仲間とバカなことをやっていこうっていう。鬼畜って聞くと完全にアブない集団だと思うでしょうけど、人に危害を加えることのない、優し~い人たちです。
HDM:ギャップ萌えを狙っているんですね。
清美會長:いや、ここまで話しておいて何なんですけど、正直なんにも狙ってません(笑)。
HDM:なんやねん。
清美會長:ただノリとテンションと…なんか「こんなことやってみたら面白いんちゃうかな」っていうのを、仲間でやっていくっていう、そういう遊び仲間ですね。
HDM:そうは言っても、今や全国にメンバーが派生していると聞きましたけど。
別府副會長:そうそう。こうなったら全国の鬼畜を集めていこうっていう。とは言え、メンバーになるにはちゃんとした基準があるんですよ。
HDM:面接とか?
別府副會長:みたいなものかなあ。「お前、鬼畜か?」って聞くんです。
HDM:…それだけ?
別府副會長:そう。それで「鬼畜だ」ということなら「よし、入れ」と。
清美會長:とにかくね、真面目なヤツはダメです。
HDM:ほぼ自己申告で入れるんですね。とは言え、アーティスト活動をされているメンバーもいらっしゃいますよね。
清美會長:いるね。鬼畜會として、メンバーのそういう活動もサポートしていけたらなとは思います。鬼畜會の曲やMVも作る予定ですよ。メンバーにはラッパーやDEEJAYが多いので、彼らの音楽とリンクした、おもしろカッコいいものを作りたいと思ってます。鬼畜會だけでその辺のイベントより余裕で面白い面子そろってますし。
HDM:ちゃんとした活動も考えてらっしゃるじゃないですか!ちょっとホッとしました。
清美會長:(笑)。僕たちは、本当にただ酒が呑めておもしろおかしく過ごせたらいいっていう理由だけなんやけど、メンバーには本気で音楽をやってるヤツもいるし、せっかくこれだけいろんな仲間が集まっているんやから、みんなでサポートしてあげたいじゃないですか。そして、こんなどうしようもない名前が広がったら、面白いじゃないですか(笑)。
別府副會長:「なんなん?『鬼畜会』って…」みたいな(笑)。
HDM:先程おっしゃっていた「バカなこと」って、例えばどんなことですか?
清美會長:まあ、僕らの活動の代表的なところで言えば“半分マン”の製造ですよね。
HDM:そんな、「ご存知!」みたいに言われても…。
別府副會長:あ、“半分マン”知らない?正体は明かされへんけどめっちゃ有名ですよ!
HDM:これは…。
清美會長:これが半分マン!ピコ太郎バージョン!
HDM:これのどこがピコ…あ!「アッポーペン」!
別府副會長:そうそう。他にも『ハンバーガー』とかね、バンズをこう…ちゃんとアロンアルファで顔の上下にくっつけてね。多少のことでは取れないようにしてくれたわ。
HDM:「ちゃんと」って。半分マンは本当に有名なんですか?
別府副會長:半分マンはね、もうけっこう全国区に知れ渡っているんですよ。
清美會長:SNS界では「知る人ぞ知る!」というところにまで浸透していますよね。こないだも、地方に行った時に友人に紹介された人から「ああ!あの半分マンの!」って言われましたし。
HDM:…つまり、身体を駆使した表現をされているパフォーマーという認識でいいんでしょうか?
清美會長:いや、不用意に酔いつぶれたらよってたかって“半分マン”にされるよってだけです。
別府副會長:これは昔あるチームの飲み会で、「仲間と飲むのに寝るヤツはけしからん!」という思想を継承していますね(笑)。
HDM:…イタズラ、ですよね…。
清美會長:いや、半分マンです。
HDM:あ、ハイ…。ちなみにメンバーは女人禁制なんでしょうか?
別府副會長:女版鬼畜みたいな女子がいたから、1度勧誘したことがあるんですけど、断られましたね。
清美會長:うん、さすがにね。
HDM:鬼畜会の定例会みたいなものはあるんですか?
清美會長:「集まれる時に集まれる仲間と」って感じが多いですけどね。まあ、鬼畜忘年会とか鬼畜新年会とか、そんな時には一気に集まったり。そろそろ夏なんで、鬼畜バーベキューもやりたいなって話してるとこなんですよ。100人くらい集めたろかなって。
HDM:頭に「鬼畜」って付けてるだけで、わりと普通に楽しそうな会ですよね。
清美會長:そうでしょ?
別府副會長:そういう、気楽に集まった場で聞く「鬼畜エピソード」を肴にね、楽しくみんなでお酒を呑めたらいいなっていう、そういう活動ですよ。
HDM:じ、じゃあ最期に一言頂けたら…。
清美會長:男は鬼畜であれ!
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