ハーデストマガジンがウェブマガジンとしてリニューアル『HELLO!』
NICE TO MEET YOU!
この度、ハーデストマガジンがウェブマガジンへとリニューアル致しました!って言っても、殆どの人が知らないよね。だから、ここに来て初めましての人にもちゃんと説明しておかないといけないよね。
ハーデストマガジンは2003年に人知れず発行された雑誌なんだけど、ストリートでバカなことばかりやってた仲間たちと、ふざけ半分で始めた遊びみたいなものだったんだ。雑誌を作るスキルなんて皆無だったし、ただ自分たちの周辺で起こったくだらないことやどうしようもないことをゲラゲラ笑いながら誌面にしてたんだ(どれくらいくだらない事かと言うと、例えば「拘置所の『クサい飯』は本当に『クサい』のか実証」とかね)。
自分たちの日常では、くだらない話やムカつくネタには事欠かなかったし、何より周囲には直接陽の当たらない環境でも、特別な才能やパワーを持った人間に溢れていたんだ。まるで身内にだけ通じる交換日記のように、ハーデストマガジンも直射日光を避けてアンダーグラウンドで息を続けていたんだ。それが最高だったし、それで良かった。
だけど『継続は力なり』って言うじゃない?それなのかどうなのかはよくわからないんだけど、少しずつ「読んでます!」って言ってくれる人達が増えてきて、だから陽の光がちょっとくらいは注いでくるようになってきて、テレビの中とか、首が痛くなりそうなくらい高いステージの上でしか見たことが無かったような人たちのインタビューなんかも録るようになってきた。
でもだからと言って、たいした稼ぎにはなんないし、遊びって言ったって金はかかるし、「じゃあとりあえずはウェブでいいんじゃない?」ってことになったんだけど。「金になんないのに止めればいいじゃん」って思うよね?それって正しいよ。
だけど周辺には相変わらず変なヤツや最高にカッコいいヤツらが沢山いるし、それを自分ひとりで楽しんだり面白がったりするだけじゃ満足できないんだ。誰に頼まれてもいないことだけど、感動や怒りをひとりよがりに拡散する快感はみんなにもわかるでしょ?
話が長くなったんだけど、こんなに『社会性』に欠けたどうしようもない雑誌であるにも関わらず、リニューアルするってなった時には、ライブハウスを埋めるアーティストやバンド、ハリウッドクラスのアクター、最高にクールなペインターの面々が協力してくれた。ここだけの話だけど、彼らって本当に良い人たちだよ。愛してる!
社会性って大切で、普通に生きているだけなのに、社会性や常識に欠けたヤツらに一方的にイラつかされることが多いからよくわかる。だけど、社会性が備わりすぎていると、今度は途端につまらないことになるってことも嫌と言うほどわかってるんだ。
ハーデストマガジンは、どんな人達が見てくれているかよくわからないんだけど、そもそも自分たちですら『コンセプト』っていうものがよくわかっていないから仕方が無いよね。誰が読んでくれたっていいんだ。みんなも知っているフェイマスアーティストのクソ真面目なインタビューの次のページには、そのへんから無理矢理引っ張ってきたバカの写真を載せているかも知れない。そんな感じ。
だからみんなには、トイレの長丁場の時間潰しとか、ダメ男に待ちぼうけを喰わされている手持ち無沙汰の穴埋めにでも読んでもらえたら嬉しいよ。
もしもの話だけど、そうやって適当に開いたスクリーンの中に、自分の人生を大きく変えてしまうような存在や言葉…何でもいいんだけど、そういう『何か』を見つけることが出来たら、それってすごく得した気分になるじゃない?
THANX!