VOLCOMアンバサダー“嶋本丈士”作品展『Living On Record』開催

 

写真家、嶋本丈士が約2年振りの個展を開催。LeicaQで撮り下ろした新作を発表する。本展会場には暗室をイメージした特設ブースや、グラフィティライター、インスタレーション作家など、親交の深いアーティストを招致し、コラボレーション作品等も展示。作品はLeicaQで撮り下ろしたほぼ新作での構成となる。嶋本のシンプルな撮影スタイルはクラシックな写真の魅力を目一杯に包括し、捉えた画面の中には、湿度や音、匂いや響きなど、手で触れない、目に見えないものが閉じ込められており、鑑賞者の視覚から五感へ訴えかけ追体験へと誘う。

 

 

会期中にはライカカメラジャパンとプロスケーターのbuchiこと川渕裕聡氏を招いてトークショーを開催予定。嶋本丈士にしかできないこの新しい出会いは、双方の文化発展へ大いに貢献するだろう。

 

他にも、自身がアンバサダーを務めるVOLCOM主催の写真コンペティション“2017 TRUE TO THIS Photo Contest #TTTPHOTO”のブースを設置。作品発表のみならず、シーンに熱を持たせ、次世代多世代に多文化をも刺激する。

 

展覧会BGMには本展示会のタイトルの由来にもなった、嶋本の15年来の友人、カナダのJAZZYUNDERGROUND HIPHOPの先駆的グループ、 ISOSCELESのインストルメンタル音源を使用する。

 

 

ようやく世間が“モノ”から“コト消費”へとシフトした昨今、嶋本はカメラを手にした少年時代より、何よりも「現場」を大切にし、記録を残してきた。写真文化やカメラ技術への愛情は、ファッションや音楽、スケートボードやグラフィティなど、瞬間的な熱風を巻き起こす多文化への造詣により、いっそう浮き彫りになる。彼のレンズを通し、現代東京のエクスクルーシブな魅力を詰め込んだ本展を是非お見逃しなく。

 

 

HDM:今回開催される写真展について教えて下さい。
嶋本丈士:今回はVOLCOMとLEICA(ライカ)、DC、FLAT LABO、#BCTIONの連名で開催します。

 

HDM:写真展のタイトル『Living On Record』はどういった意味ですか?
嶋本丈士:「生きていくうえでの記録」という意味です。アーティストにしろラッパーにしろスケーターにしろ、“表現”というものは、みんな自分が生きている断片を残そうとしていることだと思うんです。それは一生残すことができるものだからこそ、恥じないものを残したいと思っていて。このテーマは友人のラッパーが作っていた曲のタイトルでもあるんですけど、そのリリックに「自分は日々の告白をしている だからこそ自分に恥じないものを告白していきたい」という言葉があって。「それだ!」と触発されて今回の写真展のテーマに使わせてもらいました。写真家としての自分のひとつのタームとして、写真展や写真集として自分のレコード(記録)を残していくっていう気持ちで。

 

HDM:展示される作品は新作ですか?
嶋本丈士:2016年から2017年の、わりと最近に撮りおろしたものを並べようと思っています。会場には自分のルーツである暗室を再現した小部屋も作ろうと思っていて。

 

HDM:面白そう!
嶋本丈士:うん。すごい小さい部屋の中に引き延ばし機とか赤いライトをセッティングして。その空間にだけ昔の写真を展示する予定です。その空間から出たら、2016年から2017年に戻ってくるっていう。

 

HDM:タイムスリップ感覚ですね。
嶋本丈士:そう。無機質な場所にただ写真を展示するだけじゃ物足りないだろうし、ちょっとしたギミックが欲しいなと思ったから、空間の中にまた空間を作ってみようと。体感的なギミックを楽しんでもらえたら嬉しいです。

 

HDM:写真のセレクトをする時って、自分自身のことを改めて確認する作業にもなるのかなと思うんですけど。
嶋本丈士:どうだろう?どちらかと言うと、今回は場所が銀座であるからエリアの空気感に沿ったテイストを考慮しましたね。それに対して今回はスクラップウォールを作るんですけど、それに関しては自分が好きなものだけを貼っていこうかなって考えています。

EVENT INFORMATION

VOLCOMアンバサダー“嶋本丈士”作品展『Living On Record』開催

写真家“嶋本丈士”個展『Living On Record』開催

会期:2017年10月18日(水)~30日(月)
場所:Basement GINZA
時間:11時~21時(会期中無休 / 入場無料)
招致作家:Aruta soup / Hideyuki Katsumata / JonJon Green / Onezker / 佐藤拓人(ifax!)
協力:ISOSCELES
協賛:Volcom Japan / Leica Camera Japan / FLAT LABO / DC / #BCTION

トークイベント:2017年10月26日(木)
時間:19時~20時
出演:ライカカメラジャパン(株) 米山和久 / VOLCOMライダー 川渕裕聡 / 嶋本丈士

ARTIST INFORMATION

VOLCOMアンバサダー“嶋本丈士”作品展『Living On Record』開催

嶋本丈士
写真家、クリエイティブディレクター。1983年生まれ、千葉県出身。2007年アカデミー・オブ・アート大学(サンフランシスコ)写真科卒業。在米中に数々の写真展を開催、企画。2008年に帰国後は新宿のThe Artcomplex Center of Tokyoで大規模な写真展を開催。2009年STUDIO VOICEの別冊として発行された「日本の100人の写真家」にも選ばれ、近年ではラフォーレ原宿やBLUE NOTE TOKYOでの写真展示、ニューヨークで開催されたNEW CITY ART FAIRのメインイメージ写真に使われる等、クリエイティブディレクターとしてだけではなく、作家活動にも精力的に取り組む。2014年 麹町で約2週間開催し来場者1万3千人を記録したビル一棟を美術館に変貌させたアートイベント「#BCTION」を主宰、企画は各種メディアにも掲載。これ以降、街と関わるアートイベントに携わる。作品はその場の匂いや、音、湿気までも感じさせるまるでLPレコードの針のノイズのように、安らぎと懐かしさを感じさせてくれる一瞬を切り取った写真は、前後のストーリーが映画のように想像できる、観る者の感性が呼び覚まされるような希有なフォトグラファーである。

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