般若|“最ッ低のMC”がエモーショナルに刻みつける節目のアルバム

般若|“最ッ低のMC”がエモーショナルに刻みつける節目のアルバム

interview by HIROYUKI ICHINOKI photo by SHIN-ICHI MIURA

HDM:そこで他のどの音楽でもなく、ラップ、ヒップホップを選んだのには何か理由があったんですか?

般若:(長渕)剛さん好きだからギターを、みたいなところではなかったんですよね。でも、日本語でラップが出来るって思わなかった人間なんで、最初はラップしようっていう考えにも至らなかったんですけど。まあ不思議なもんですよね。

 

 

HDM:そうなんですね。最初はラップやれたらいいなぐらいの気持ちだったんですか?

般若:やれたらいいなっていうか、やってハマったっていうか。なんかバチンとハマったんですよ。運動神経もさほど良くなく、サッカー部もほとんど退部させられたような状態になって、だけど音楽だけ、ラップだけに気がついたらどっぷりハマっちゃったっていうか。ちょうど17歳ぐらいかな。

 

HDM:今もそのころから変わらぬ気持ちで音楽をやれてると思いますか?

般若:純粋にそのときの気持ちと変わらず好きなのかな、っていうことは俺もたまに考えたりするんですね。でも、好きの種類がやっぱ変わってきたのかなって。まあこれも変な話なんですけど、嫌いになりたくないがゆえの気持ちっていうのもあるから。もちろん嫌いになったことは一度たりともないんですけどね。まだ飯が食えてないようなキツかった時代も音楽はずーっと聴き続けてきたし、それは今でもなんですけど、やっぱ音楽好きで良かったなあと思うし、それがあるから今もやれてると思う。俺に才能があるかないかって言われたらはっきり言って別にないと思うんですよ、今でも。

 

HDM:そんなことはないと思いますけどね。これまで作品で表現してきたことにしろ、武道館公演に至る歩みにしろ、何よりの証明だと思うし。

般若:もちろん努力はしたし、してるつもりなんすけど。健全なサイクルみたいなところは自分で頑張って作ったし、それがやっぱルーティーンになってるんですよね。トレーニングだったり柔術やって、制作してっていう、人に言わせれば「お前つまんねえな」と思われるかもしれないですけれども、あとは自分の中で必要な人と関わる、みたいなところだけなんで。

 

HDM:ある意味、その現時点の集大成が来年1月11日の日本武道館公演ともなるわけですよね。さらには、アルバム最後を『ぶどうかんのうた』で締める『話半分』のいわば続きともなるっていう。

般若:そこ一番大事(笑)。チケット売れなかったら武道館前の路上でライブやって、「武道館でやったぞ」って言って引退するんで(笑)。どんなライブでもやっぱり気持ちは一緒で、そこに区別、差別つけちゃいけないってのももちろんわかってるけれども、すべてはその日のためにやっていって、そこを終えてまた次のステップに行かなきゃいけないってことは思ってます。

 

HDM:音楽活動とはべつに、近年活発になってきた俳優業でも今後大きな動きがあるそうですが。

般若:凄くありがたいですね。そっちのほうは一年生も一年生なんで、いろんな人に会って、全然知らないことを勉強させてもらってます。

 

HDM:では最後に、重ねて『話半分』について言葉をいただければ。

般若:自分の中で一歩踏み出すところってのは人生においてあると思うんですよ。俺もそうだったし。これ聴いて一歩踏み出してもらえたら俺も幸せだなと思いますね。ただ、このアルバムを発売していろんな方からメッセージが届いたりとかするんですけど、受け止め方はホント人それぞれだと思う。俺も何かを言い切ってるわけではないし、「手ェ上げろ!」とか言ってるんじゃないので、気に入らなかったら早送りしてもらえればいいんで(笑)。

RELEASE INFORMATION

般若|“最ッ低のMC”がエモーショナルに刻みつける節目のアルバム

般若 / 話半分
昭和レコード
SHWR-0068
2800円(税別)
2018年4月1日発売

RELEASE INFORMATION

般若|“最ッ低のMC”がエモーショナルに刻みつける節目のアルバム

般若・ZORN・SHINGO★西成 / MAX
昭和レコード
SHWR-0070
2800円(税別)
2018年4月29日発売

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