窪塚洋介|コドナの言葉

窪塚洋介|コドナの言葉

interview by MIYOSHI CHINATSU photo by JUNYA S-STEADY

 

芸能界とストリート

 

HDM:この本の中でも語られているけど、洋介くんが…いわゆる業界や芸能人の世界では居住まいが悪いと感じていたというのは、実際にあなたと知り合ってみて理解できた気がするよ。

窪塚洋介:当時はそういう居心地の悪さを周囲に隠すこともあまりしないで、そっち(芸能界)の世界に対して閉じていたと思う。とは言え、一人でいいこともあるけど一人じゃ寂しい、だからと言って無理矢理そこで居場所を見つけることもできないでいて。

 

HDM:そういう違和感を受け入れてくれた場所が、ストリートだったって書いてあったね。

窪塚洋介:そう。ストリートには、自分が感じる“ほんとうの世界”があったんだよね。生きている世界。芸能界では見ることができなかった存在。いまは芸能界と呼ばれる世界でも、そういう精神性を持った人や場所を見分けられるようにはなったけど、当時の自分にはストリートが唯一の、本物の世界だった。メインストリームの扉を閉じた代わりにアンダーグラウンドの扉が大きく開かれた、みたいなことだったのかな。そうしたら、TERRY(THE AKI-06)君と出会ったり、たくさんの新しい仲間ができて。そこで見聞きしたこと、教えてくれたことで人間関係だけじゃなく、自分の意識も凄く影響を受けてきたし、変わってきた。そこで自分の幹を太くすることができたから、いまはどんな場所でも…それこそ、メインストリームもアンダーグラウンドも、ブレずに行き来できるようになったと思う。

 

HDM:洋介君は…どれだけ自覚があるかはわからないけど、どの場所にいても独特の浮力を保ってるよね。特異な存在感というか。演技をしていても、マイクを持っていても。良くも悪くも注視させる存在感。

窪塚洋介:ほんとうにね、良いのか悪いのか(笑)。おもしろがってくれてる人たちもいっぱいいるけど、目の上のタンコブみたいに鬱陶しがってる人たちもいるよ。いわゆる芸能界の権力者の傘下にいないで好きにしてるし、コントロールできないのが腹立ってしょうがないってヤツらが。

RELEASE INFORMATION

窪塚洋介|コドナの言葉

窪塚洋介 / コドナの言葉
サンクチュアリ出版
251頁 / 188×132mm
1620円(税込)
2018年6月7日発売

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