CASPER|多民族がアートでつなぐFEARLESS FUTURE(恐れ無き未来)
interview by CHINATSU MIYOSHI
このプロジェクトが発起し発表されてからいくらか時間は経過したが、あえてここでこの活動を記しておく必要が大いにあると思う。世界的ブランドFENDIが発表した『THE RING OF THE FUTURE』は、いわゆるファッションシーンのルーティンであるシーズン毎のトレンド発信とはまったく違う。イギリス、イラン、アメリカ、香港、韓国、日本の6カ国から集結したアーティスト達が、それぞれ自国の言語とスタイルで“未来(FUTURE)”という文字を描いたこの壮大なアートプロジェクトの根底にあるのはメッセージだ。“未来”という最もピースフルなメッセージが、英語、日本語、ヘブライ語、アラビア語、中国語、韓国語へと円を描くようにつながっていく。多民族がひとつの場所に集まり創りあげたこの巨大なアートピースは、文化や思想を越え、このプロジェクトの基本精神である「FEARLESS FUTURE(恐れ無き未来)」を象徴している。今回のプロジェクトに日本から参加したグラフィティライター CASPERに、今回のプロジェクトについて、そしてアートシーンについて聞いた。
ところで…“ロゴ”はそれを着る人間の精神性を象徴すると考えるなら、財布の中身を主張するより、アタマの中身を示すものを身に着けたほうがクールだと思わない?