Jin Dogg|大阪の「今」を代表する存在をめざしてひた走る(HARDEST MAGAZINE 2018年4月発刊号掲載)

Jin Dogg|大阪の「今」を代表する存在をめざしてひた走る(HARDEST MAGAZINE 2018年4月発刊号掲載)

inverview by HIROYUKI ICHINOKI photo by JUNYA S-STEADY

 

HDM:ヒップホップを初めて意識したのがそのころということですね。ハマるキッカケも何かあったんですか?

Jin Dogg:SNOOP DOGGとかSLICK RICKとか。ゲームの影響ですね、グラセフのサンアンドレアス。そっからヒップホップってカルチャーが好きになったんですよ。

 

HDM:音楽として以前にヒップホップカルチャーが好きになったっていう。

Jin Dogg:だから最初はラッパーになろうとかはなかったんですよ、なんか雰囲気的なもんがめっちゃ好きやったから。

 

HDM:そこから自分でラップするまでになる経緯は?

Jin Dogg:中学2年の終わりぐらいから韓国のアメリカンスクールに行かせてもらってて、そこで自然とアメリカで育った子たちとつるむようになって、その中に英語でサイファーしてる子らがいてて。ヒップホップカルチャーのうちのひとつができる、道端で友達とフリースタイルする、みたいなんがうらやましかったとは思うんすよ。友達がラップばっちりかましたりしてんの見たら実際カッコ良かったし。でも、僕は英語そんな完璧じゃないし、フリースタイルもべつにできへんから、ちょっとしたリリックを書いて、カラオケ行って、インスト使って歌うみたいなことをやり始めて。

 

HDM:本格的に活動が始まるのはもう少し先ですよね。

Jin Dogg:高2の終わりぐらいにそこ(韓国のアメリカンスクール)退学になって、日本の高校へ通うことになったんですけど、そのころヒップホップとか聴いてる友達なんかいなくて。まわりはみんなジャパレゲなんすよ。で、僕も一瞬だけレゲエのサウンドやってて(笑)。本当に一瞬っすよ。1、2回しかイベントに出たことないし。

 

HDM:そんな時期もあったんですね。レコーディングを始めるのはそのあとですか?

Jin Dogg:たしか高校卒業する前ぐらいかな、地元の友達が「ヒップホップ好きなんやろ?俺ラップやってるし一緒にレコーディングしに行こうや」って言われて、そいつの友達の家に行って…宅録りですね、完全に。それが初めてのキッカケ。で、また地元のべつの友達に「レコーディングついてきて」みたいな感じで言われて行ったんが、普通に音源出せるレベルのスタジオやって。そこで友達が録り終わったあとに時間余ってたから、「お前何か録る?」って言われて1曲録ったんすよ。そしたら、エンジニアの人から「次いついらっしゃいますか?」って言われて。そっからですね。それが19、20歳ぐらいです。

 

HDM:Young CocoやWilly Wonkaとも当時知り合ってるんですよね。

Jin Dogg:ラップ始めたぐらいのときに、[一二三屋サイファー]っていうのがあって、そのスタジオ連れてってくれた地元の友達が一二三屋にサイファーしに行っとったんですよ。そんときにめっちゃ小っちゃくて、むっちゃラップするやんって子がTAKA(Willy Wonka)ちゃんやったすね。Cocoも14歳ぐらいのときに、当時ラップしてた先輩のバースデイかなんかのイベントがあって、その先輩がバーカンの上で真っ裸になってはっちゃけてたんですよ。それを笑いながら見てるじゃないですか、僕らは。ほんなら真横でジーっと僕のほうを見てる子がおったんですよ(笑)。それがCocoやって。それが初対面やったっすね。あの子らが2人組でやってたときやったんで、Cocoとかは「サイドキックやっていいですか?」って感じやったですね。

 

HDM:ご自身でラップに完全にスイッチ入ったみたいなタイミングはありました?

Jin Dogg:「自分の曲レコーディングしたらこんな感じになるんや、スゲエ」ってなって、あまり何も考えんと曲作ってたら、作品できるぐらいになったんすね、曲数が。それがファーストEP([Welcome to Bang Bang I.K.N.]2012)やったんですよ。それで何にも考えへんでCD出したら、案外聴いてくれる人おって、「ちょっとやってみようかな」ってなってやるじゃないですか。でも中途半端な気持ちやから下手うってしまって、一回活動止めるんですよ。

 

HDM:EP出したあとですよね。言える範囲でいいんですが、何があったんですか?

Jin Dogg:いろいろあったっすね(笑)。ラップやろうやって言ってくれた友達がパクられたりとかして。なんか一回止める前は(自分の中で)「ハスラーがラッパー」みたいなのがブームの時期があったんすよ(笑)。それで大々的に下手うって。二足のワラジって感じで中途半端やし、もともとハスラーキャラでもないし、ボスって感じでもないから合ってなかったんでしょうね、自分の中で。それで矛盾感もあって。そんなんでリリックもちゃんと書けるわけないですよね。

  • facebook
  • twitter
  • pinterest
  • line
  • Tumblr