Jin Dogg|大阪の「今」を代表する存在をめざしてひた走る(HARDEST MAGAZINE 2018年4月発刊号掲載)

Jin Dogg|大阪の「今」を代表する存在をめざしてひた走る(HARDEST MAGAZINE 2018年4月発刊号掲載)

inverview by HIROYUKI ICHINOKI photo by JUNYA S-STEADY

 

HDM:リリックで表現したいことって、曲を作る以前にそれぞれ考えてたりするんですか?

Jin Dogg:まったくないですね。自分で言うのもあれですけど、不器用なんで、たぶんうまくカッコつけれないと思うんですよ。そやから、こう、なにかカマすっていう考えでは作ってないし、思ってることをバーッて言ってるだけで、そん中に不満もあったりとか。日記みたいな感じはするっすね。思い浮かんだことを書くっていう。なぐり書きみたいになる曲とかあるし、基本遊びながらできる感じで。でも、こういう曲作ろうっていうイメージがあるときもある。例えば[AM 2:00]とかはLil Peepっぽい歌できたらいいなあと思ってたっすね。

 

 

HDM:先ほど韓国にいたころの話が出ましたけど、逆に日本にいて自分のルーツについて意識しませんか?

Jin Dogg:べつになんにも気にしてないです。だって、生活自体はみんなと変わんないので。ただ単に何人かだけでしょ?おんなじ人間、おんなじアジア人なんで。ただ、ちょこちょこ言ってくるヤツはいますね。日本のほうが多いかも。それもちょっと前までですけどね。右翼の人がヘイトスピーチしてるときのブーイング凄いですよ。ぞろぞろ出てきてそ在日に「帰れー!」とか叫んで、警察がヘイトスピーチしてるほうを守ってるみたいな。正直見ててバカバカしいじゃないですか、なんか。それで1回ツバ吐いたことあるっすけど(笑)。

 

HDM:それは吐いていいでしょ。そういった生活にまつわる話を曲で直接表現されることもないように思うんですけど、ご自分の音楽と切り離してるところはあったり?

Jin Dogg:意識はしてないですね。僕が国のこと言って国が変わるわけでもないし。ただそんな環境の中で現実にムカつくこと言われたりとかあるわけじゃないですか。そこで思ったことを書くぐらいのことはありますけど。「なんでお前にそんなクソみたいなこと言われなきゃいけないの?」とか。

 

HDM:そのときそのときに思ったことがふとトラックで呼び覚まされるというか。

Jin Dogg:たぶんそれがデカいと思いますよ。でもほんとそれくらい。

 

HDM:じゃあ怒りも曲のモチベーションのひとつになりうると。

Jin Dogg:もちろん。でも、それはほんまにごくわずかやと思います。ファーストEPは全曲もろ「生野」「在日」「コリアタウン」…ってめっちゃ言うてるんですよ(笑)。めっちゃ恥ずかしいっすけどね、今聴いたら。

 

HDM:そこもやっぱり大きな変化だったってことですね。

Jin Dogg:そうですね。それがあっての今っていう。

 

HDM:今後の活動についてはどう考えてますか?

Jin Dogg:なんやろうな、この日本でナンバーワンになろうとか思ってないんですよ。これ言ったら絶対クサくなるけど、ナンバーワンじゃなくて…

 

HDM:オンリーワンですか?

Jin Dogg:って感じっすね(笑)。ただ、ニューヨークだったらスタッテン・アイランドにWU-TANGがいて、クイーンズブリッジにはNASやMOBB DEEPがいてとか、東京といえば誰々とか、各時代の代表格がいるじゃないですか。そんなんにはなりたいかな。大阪やったら僕らみたいな。だからやっぱり売れてほしいし、聴いてもほしいし、アパレル(鶴橋商店街内)もやってるんでそれもいっぱい売れてほしいし(笑)。もっと興味持って見てほしいっす。

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