名古屋の伝説的ハードコアフェス『MURDER THEY FALL』が9月20日に“ZERO”として復活!

interview by SHO from EDGE OF SPIRIT

HDM:さて、今年2019年9月20日にDIAMOND HALLでMTFが復活しますが、それはなぜ?

ONI:復活は…一番は去年のBLOODAXE FESTIVAL。TURNSTILEやALL OUT WARが来てたのに東京1日だけで終わってしまったこと。もったいない。みんな見たかったと思う。あれは西にも来てほしかった。でも来るにしても名古屋にはイベントがない状態で。そういうことを腹を割ってKOBAくん(LOYAL TO THE GRAVE)に相談したら、コバくんも本当は関空から大阪、名古屋、東京で羽田が理想ってことで話してくれて。来年もしそれができるならやりたいねって。でもそうなると名古屋はどうしても平日の開催になってしまう。イベントもない、バンドもいない、ハコもないって状況でどうするかって考えたときに、「MURDER THEY FALL」って名前で開催すればDIAMOND HALLで開催しても人も集まるだろうし、いい環境、いい条件で来日するバンドにも対応できるんじゃないかっていうのが、本当の本音で、そこから話が始まった感じ。ALL OUT WARだったり、当時見れなかった子たちもたくさんいるだろうし、今の子たちだってみんな見たいと思うんだ。名古屋の子たちがそういうバンドが来日したときに生で見れる環境を作るために一肌脱ぐっていう、ただそれだけなんだけどね。最近よくあるフェスとか、そういうのをやるっていうのとはちょっと意図が違う。客を入れてブランドを告知したいとか、イベントの名前を売りたいとか、そういうのではない。MTFってイベント名を使うことでそういう環境ができるんなら、ただのイベント名なんで、それを使ってやればいいじゃんっていう。

 

 

HDM:なるほど。でもそうやってできれば名古屋の子たちも楽しいでしょうし、そこでまた影響を受けてバンドを始める子たちが出てきたら名古屋も良い流れになっていくでしょうし。昨今の名古屋の状況ってのはどうなんですか?

ONI:正直バンドがいないっていうのは傍から見ててもわかると思うんだけど、今のこのいわゆるメタルコア、いい男、邦ロック…てな感じのバンド、けっこう名古屋から出てて。(そういったバンドを)違うって見方もしないし、別物って見方もしないけど、その人たちもここの道(ハードコア)は通ったんだよっていうのをもっと知ってもらいたいね。バンドのルーツも知らずに今の音楽だけを見ててもお客もつまらんだろうし。…まあそれは俺が勝手に思っとるだけのことかもしれんけど。

 

HDM:バンドの面子はもう決まってるんですか?

ONI:そうだね!だいたいはきまってるよ。面子の発表は一気にバーンとやるので今はまだ内緒(笑)。楽しみにしといてほしい。

 

HDM:ちなみに今回ヒップホップ勢は?

ONI:今回はハードコアのみ。タイトルも「MURDER THEY FALL 0(ZERO)」って感じで原点に立ち戻る意気込みで。

 

HDM:楽しみですね。でもこれだけ待っても誰もやらんてことはONIくんがやらなあかんのすよ(笑)。

ONI:うーん、そうなのかなあ。MTFを辞めて次に受け継がすはずだったんだけど、結果上手く受け継がすことができなくて、ほったらかしにしたわけではないんだけどそれから時間も経っちゃって、俺もちょっと責任感じとったんよね。悪かったなあって。

 

HDM:でもこれで良い流れができるといいですね。掘り起こしていきましょ。

ONI:でもね、俺が本当にやりたいことはMTFとかじゃなくて、やっていいんだったら10月31日に仮装のライブをやりたい(笑)。自分が全力で楽しみたいだけなんだけどね(笑)。

 

HDM:ONIくんほんまそういうの好きですよね(笑)。

ONI:ま、とにかく若い人たちに大勢きてもらいたいよね。ちょっと怖いのかもしれんけど、さっきも言ったみんなが今好きなバンドが通ってきた、好きだった音楽はこういうのだよってのは伝えたい。見てほしい。そこから新しい流れがまた生まれるかもしれないと思っとる。

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